11/16 坐禅会メモ 大慧禅師発願文
まえがき
臨済宗の専門道場で読まれる。 中国臨済宗の大慧宗杲禅師のものとされている。中国の宋の時代の人。公案禅の家元のような人。白隠禅師も尊敬した 。
用語
- 長遠不退(ちょうおんふたい)
あきらめない - 四体軽安(したいきょうあん)
健康である。 - 身心勇猛(しんじんゆみょう)
やる気 - 衆病(しゅびょう)
体、心の病気 - 昏散(こんさん)
集中できない。 - 正道
正しい道 - 頓(とん)に
直接に、自分の本心 - 衆生を度して
人々、生き物を救済する。慈悲心 - 少病少悩
あまり苦しまず - 安住正念、末後自在に、
死ぬときも自在に - 正覚の記を受け
正しい悟り - 法界に分身して
我々は縁でいる。ほとけでなく菩薩行
経
ただ願わくは某甲(それがし)、道心堅固(どうしんけんご)にして、 長遠不退(ちょうおんふたい)、四体軽安(したいきょうあん)、 身心勇猛(しんじんゆみょう)、衆病(しゅびょう)ことごとく除き、 昏散(こんさん)速やかに消(しょう)し、無難無災(むなんむさい)、 無魔無障(むまむしょう)、邪路に向かわず、 直に正道(しょうどう)に入って、煩悩(ぼんのう)消滅し、智慧増長し、 頓(とん)に大事を悟って、仏の慧命(えみょう)を続(つ)ぎ、 諸(もろもろ)の衆生を度して、仏祖の恩を報ぜんことを。 次に冀(こいねげわ)くは某甲、臨命終(りんみょうじゅう)の時、 少病少悩(しょうびょうしょうのう)、七日已前(しちにちいぜん)に、 預(あらかじ)め死の至らんことを知って、 安住正念(あんじゅうしょうねん)、末後自在に、この身を捨て了って、 速やかに仏土(ぶつど)の生じ、面(ま)のあたり諸仏に見え、 正覚(しょうがく)の記を受け、法界(ほっかい)に分身して、 遍(あまね)く衆生を度せんことを、 十方三世一切諸仏(じっぽうさんぜいっさいのしょぶつ)、 諸尊菩薩摩訶薩(しょそんぼさつまかさつ)、 摩訶般若波羅蜜(まかはんにゃはらみつ)。